オーデュック「……ここは?」

蝉「貴方も風に誘われし者か?」木の上からひょいと声をかける>オーデュック氏

オーデュック「上、か。……いや、私は……風に、誘われ?」(不思議そうに見上げつつ)>セミ君

蝉「聞こえないのか…?風の精達の騒めきが…では迷子さんですネ!」木の枝にぶら下がっている>オー氏

オーデュック「風の精……?貴方にはその声が聞こえていると?あ、ああ。私はそうだな。迷ってしまって」>セミ君

蝉「貴方にも聞こえる…耳を澄ませば、な…迷宮(ラビリンス)に加護も無しではいるとは…道案内は必要かナ?」>オー氏

オーデュック「耳を澄ませば?なるほど。(目をつむり耳を澄まし)……よくわからないな……案内を頼めるのであれば」>セミ君

蝉「そうか…貴方も深淵より出でし我が同朋ではなかったか…じゃあちょっと避けて下さいネ!」足を緩めてするりと落下する>オー氏

オーデュック「?私には理解が出来ないのだが、そうだな。少なくとも私はまだ貴方の友ではないはずだが。っ!危ない!」(落下するのを咄嗟に受け止め)>セミ君

蝉「あれ…??(目をぱちぱちとする)えっあっその…(大きく深呼吸して)この異界の光の加護に守られし我が身は安全だが…礼は言おう…ありがとうネ!水底揺蕩う名のない侯爵サン!」>オー氏

オーデュック「はぁ、よかった。ご無事だったか。いや、気にすることはない怪我がなくて何よりだ……ところで、その呼び名は?私のことか?」>セミ君

蝉「我が眼が視た限りではよい名だと思うが?それとも真名を我に晒すか?…ところでええっとどちら様ですかネ?」>オー氏

オーデュック「私の爵位をみただけでわかるとは……ふふ、すごいんだな。貴方のその眼、というのは。ああ、申し遅れた。私はオーデュック。貴方の名前を伺っても?」>セミ君

蝉「我は†深淵を見透す闇の潜伏者†故にこの程度の事は些末である。我が真名を欲するか…?…えっと…セミセラです!気軽にセミくんと呼んでくださいネ!」抱えられている腕をぺちぺちする>オー氏

オーデュック「深淵を……見透す?なるほど、貴方には先見の明があるのだろうか。セミセラ殿、か。ああ、すまない次は気を付けた方が良いかと思うぞ(下ろしてやり)>セミ君

蝉「先視か、第三の眼を解放させれば造作もないが…今は行うことが出来ない。公爵、この地には光の加護が溢れている天界に選ばれることは無い…もう何回も落ちてますしネ!」>オー氏

オーデュック「第三の、眼?そうか。では偶然だったのだろうか。……天界、ああ、死ぬことはないと言うことか?だが、……それでも怪我はしない方が良いだろう」>セミ君

蝉「永遠の眠りが訪れず光の加護があるこの異界…何を恐れる必要がある?この異界全てを眼におさめるのに恐れは不要…公爵貴方の眼は何を映す…?…ええっと行先はなんですか?」>オー氏

オーデュック「なるほど……ふふ、貴方のその言葉にも慣れてきたな。怪我が治るから恐れるな、といいたいのだろう?それでもだ。怪我に慣れてはならない。私はそう思って、この世界歩いているんだ。行き先は……途なりのエリアの近くまで、お願いしたい」>セミ君

蝉「貴方はこの異界を是としない…か、まぁよい隣か…生命を紬し楽園か、身を護りし装備を手に入れに行くのか、それとも苛烈なる女帝が住まう城か?…僕はどこでも構いませんヨ!」>オー氏

オーデュック「世界が駄目だとは言わないが……そうだな。痛みに慣れすぎては感覚が鈍るから。だろうか。それでいくならば、装備、仕立屋エリア、に。ふふ、感謝しよう。セミセラ殿」>セミ君

蝉「永き休息の間に我が闇も少し薄れてしまったか…装備を手に入れにだな、ふむ(しばし考え)…こっちですネ!公爵サンついて来て下さい」>オー氏

オーデュック「……貴方は相当長くここにいたのか。なるほど。あ、ああ、申し訳ない。お陰で知っているところに出れそうだ」>セミ君

蝉「少なくとも公爵よりはこの異界に囚われている…お役に立てたならなによりですネ!貴方との出会いに感謝を。」>オー氏